下ってきた常念岳を振り返る。
青いザックのおじさんが登っています。

もう常念は越えたし、あとは蝶までなだらかで楽勝♪ なんて思っていたら、結構な UP DOWNの繰り返しで、今回の縦走で一番疲れました。
途中、蝶から常念に向かう 80才近くのおばあちゃんと会う。
「去年、常念から蝶に行ったから、今回は逆を」 と、のんびり おにぎりをほおばるおばあちゃん、なんと単独です。 凄いな〜。

樹林帯を 1人もくもくと進み うんざりした頃、雨が降り始め、どんどん激しく。
背の高い樹林帯を抜け、背の低いハイマツ帯に。
雷がきたら隠れる所が無いので、早く小屋に着こうと 更にペースを上げる。
大きな岩をどうにか越えると、とうとう遠くでゴロゴロ始まり、バケツをひっくり返したような雨。
蝶ヶ岳三角点のなだらかな稜線に出てからもガスで先が見えず…。
気がつくと、周りにはもの凄い数の雷鳥さん。(いつもなら、会えると嬉しいはずだけど・・・)

やっと横尾の分岐を過ぎ、ズンズン進むと、常念小屋で同室だった おばちゃま 2人に追い着く (今更)。
2人はすっかりバテていました。
「あ−! お姉ちゃん!!」 と、お互い大喜び。
それから 5分とせず、霧の中に 突如として蝶ヶ岳ヒュッテの赤い屋根が出現。
半ベソで 13:45 到着。

ヒュッテに着いて数分後、雨はザーザーではなく、ドサーッと、更に激しく。
ホットココアで生気を取り戻す。

雨がやみ、ヒュッテ前からの穂高

常念岳を望む。
「あんなに大変だったのに、こんなに近いの〜?!」 と皆の声。
あそこを越えてきたんだね〜。

蝶ヶ岳は穂高の展望台

15:30、年配の女性 3人が常念から到着。
外にいた皆が 「お疲れ様〜! 雨大丈夫でしたか?!」 と一斉に声を掛ける。

3人は 「ホント 死ぬかと思った…」 とヘロヘロ

夕方はガスっきて、360度真っ白。
誰もが夕日は 100%無理と諦めて、小屋でくつろぎ、もう外の様子を気にする人もいない。
私が小屋で本を見ていると、「お姉ちゃーん、明るくなってきたよ!」 と、唯一 外で粘って夕日を待ち続けていたおじさんが 走って教えに来てくれた。

外に飛び出すと、たった今まで真っ白だった空に ポッカリ小さな穴が開き、その穴が槍ヶ岳まで広がっていく。
ほんの 1〜2分の出来事。
あっという間に、映像を逆戻ししたように 元の真っ白な空に戻った。


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